2013年12月20日金曜日

OPアニメ・2つの時計


シナリオのミスズリです。

菜真にニュージーランドについての話を聞いたのですが、かの国には人間の10倍羊がいるそうです。
これが日本なら、街中が羊でみっしりでモッコモコですよね……。

最高じゃないか!


最近の寒さのせいで、サークルと一切関係のない暖かそうな話から入ってしまいましたが、今回は、OPアニメのチェックポイントについて一席。

作業の過程で幾度となくRabbitMACHINEさん(以下、ラビットさん)のムービーを見せていただいて、

『端々まで血の通った、世界感の表現』

は、ラビットさんの作品の強烈な魅力一つなのではと感じました。

通りを歩く名もないキャラ、看板、路肩の雑草等々。
現実の街を歩けば遭遇するはずのものを、端折らず、当たり前のように熱を込めて描くという姿勢。
そうして描かれた人や物が生み出す世界の厚み。

こんなことを、ラビット検定10級の自分が言うと、
「てめぇ何、地球は回ってるくらい当たり前のこと言ってんだコラァ!」
と、ラビットさんのファンの方からお叱りを受けそうですが。


今からお話させていただくポイントは、まさに、そんな魅力を体現したかのような部分になります。

まずは、以下の2枚のキャプチャ画像を御覧ください。





勇と千春の、それぞれの通学風景になるのですが、まずは皆様、時計にご注目。
このシーン、二人が歩いている時間には数十分という時間差が存在しています。

ところが、ご覧いただければ分かるとおり、この2枚の写真の違いは時計の針の位置だけにとどまりません。

時間差による人通りの違い。
陽の光の角度からくる、空や建物の色合いの違い。

ただ時計の針を動かすだけではなく、時間が違えば変わってくるものを余すこと無く描くことにより、動画の中の世界が生きているのだと見るものに感じさせる。

まさにアニメーションの語源のとおりに、マジカルの世界に魂を込めていただけたことを、モッコモコに感謝しております。



最後に、これは余談なのですが、

どうして二人が違う時間に歩いているのか、
それぞれが歩く景色の違いが何を表しているか等、

色々とご想像いただきながら拝見していただけると、また違った形でムービーをご覧いただけることかと思います。

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